「静かな森の中に小さな小屋を建てて、木の実でも食べながらのんびり暮らせればいいなー」そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。実際は静かな森なんて物件はまず見つからないし、生活のことを考えると大きいホームセンターやスーパーが近くにある方が便利です。現実的な事をいろいろ突き詰めていった結果現在の住宅地に小屋を構えることになりました。静かな森に住む夢は叶わなかったけれど、木の実を食べながらのんびり暮らしたいという夢はまだあります。今回はその夢を叶えるべく、木の実を拾うスキルを身につけようと思います。山奥で育った母親に同行してもらい色々ノウハウを教えてもらおうと思います。

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今の時期はクルミがたくさん取れるそうなのでクルミの木がある森の中まで足を運びました。しかし、足元をいくら探してもクルミらしきものがありません。

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母親に聞いた所↑の木の実がクルミの実だそうです。外皮を取って綺麗に水洗いすると見覚えのあるクルミになるそうです。

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さっそく作業とりかかったのですが、クルミ一つ拾うのもかなりの骨が折れます。蜘蛛の巣、蚊、毛虫、様々な害虫がウヨウヨいるし、歩くたびに草が足に絡まります。開始早々嫌気が差してしまった僕をよそに横では母親は軽やかな身のこなしでヒョイヒョイクルミを拾っていました。

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時は変わって翌日、筋肉痛の体に鞭打って近くの川までやって来ました。ここで昨日拾ったクルミを洗おうと思います。

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まずはひろったクルミの外皮を足で潰して取り除きます。ただ闇雲に踏むだけではダメです。クルミ全体を上手くコンクリートに擦りつけるのが綺麗にむくコツです。

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外皮をむいたクルミをざるに入れ、川でゴシゴシと洗います。力加減を間違うとクルミが川へ飛んでいってしまうので要注意です!

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やっと見覚えのあるクルミになりました。後は天日で表面を乾燥して、保管袋に入れておけば1年は持つそうです。今回のクルミ拾い体験で「木の実を食べながらのんびり暮らしたい」という考えは甘かったことを思い知らされました。木の実を拾って食べるまで過程を考えるとのんびりなんて言っていられません。めちゃめちゃハードワークです。こうしてまた一つ現実を知った僕でした。